BASE Q

“おーぷんいのべーしょん“なメルマガvol.10

※本記事は2021年5月22日にBASE Qメールマガジンより配信された内容を転載しております。

■Q.10 プロダクト見直しのプロセスとは?

こんにちは、BASE Q 阿部です。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。今年はコロナもあり、ベランダ菜園を始めました。毎朝寝起きで水をやるのは手間かなと思っていましたが、一方で、芽が出たな、この辺が伸びたかなとか、青虫がいる(苦笑)など、小さな変化を楽しむことができるいい趣味ができたなと思っています。

さて以前のメルマガでも少しお伝えしましたが、BASE Qでは2020年度のQスクールも無事に終了を迎え、6月末からは2021年度のスクールを開始します。既に事務局からのメールでもお伝えしていますが、すでに内容もほぼ確定しています。
後述するとおり、2020年度のスクールも高い評価をいただきましたが、2021年度に向けて多くの改善を積み重ねています。

今回のメルマガでは、変更点をお伝えするとともに、そのプロセスもお伝えします。Qスクールを題材とした、プロダクト見直しの事例としてご覧いただければと思います。

BASE Q Qスクールとは?

―全23種類27回の講義・ワークショップを通じ、イノベーション実践に必要な知識を身につけると同時に、各界のイノベーターが集うBASE Qラウンジの利用権、BASE Qホールで開催されるイベントへの優待参加権がセットになったプログラムです。

イントレプレナーに不可欠な「マインド」「スキル」「ネットワーク」という3つの重大要素を、総合的に向上させることが可能です。
スクールの説明資料から抜粋すると上記のとおり。新規事業に取り組む方だけでなく、マネジメントを担う方、社内で事務局を務める方、さらには経営企画部門や人事部門など、幅広くイノベーションや新規事業に関わる方に有益なプログラムです。

単に知識が身につくだけでなく、「マインド」「スキル」「ネットワーク」という、イノベーション実践に必要な要素を総合的に高めていただくことが可能です。

どういう特徴があるの?

Qスクールのこだわりは「体系的」「実践的」という2つのキーワードに集約されます。
イントレプレナーにとって必要十分な要素を厳選しつつ、講師の実体験に基づいた知見を提供することに努めています。また、原則として“新規事業歴8年”を誇るBASE Q運営責任者の光村が毎回、ファシリテーターとして同席し、さらなる実践知を加味するとともに、他の回で触れられた内容も踏まえた解説を補足するスタイルも好評をいただいています。

昨年度の受講者は30名を超え、総合的な満足度は4.6点(5点満点)、他の人へのおススメ度は100%という高評価をいただきました。いきなり営業っぽくなりましたが、みなさんに概要をご理解いただいたところで、このプログラムをどのように見直したかについてご説明したいと思います。

プロダクト見直しのプロセスとは?

大きく分けると、一般にプロダクトの見直しは以下の3つのプロセスに分けられます。
1.理想の状態の定義
2.現状分析、仮説設定
3.確認、検証

まず「1.理想の状態の定義」です。
理想の状態定義とは、最終的に意思決定や新たな方向を策定するために立ち返る場所であり、目指すべきゴールの状態となります。状況によりアップデートされますが、常に意識しておく必要があります。
Qスクールにおいては、「受講者がスキル・マインド・ネットワークを活用し、イントレプレナーとして活躍してもらえる状態になること」を理想の状態としています。具体的にブレイクダウンすると、以下のようになります。

スキル:「新規事業について知らないことが多い状態」から「必要な知識を網羅的に一定水準理解している状態」になること
マインド:「社内のステレオタイプな考え方しか持たない状態」から「多様な考え方を持ち、様々な変化や考え方を受け入れられ、自らも変わっていける状態」になること
ネットワーク:「限られたネットワークしか持たず、積極的に動けない状態」から、「ネットワークを広げ、活用し、自分から動ける状態」になること

次に考えるのが「2.現状分析、仮説設定」です。
現状分析とは、文字どおり現状を分析し、理想とのギャップを確認すること。仮説設定とは、なぜそのギャップが生まれているのかの課題仮説・改善仮説を設定することです。Qスクールにおいては、毎回参加者の皆さんにアンケートを提出していただいており、それらの内容やコメントから確認しています。

まずは現状分析。
受講者のアンケートから、それぞれの講義に対する満足度と難易度に対する反応を読み解きます。満足度が高ければいいという単純な話ではありません。講義では、受講前には知らなかった知識を知り、理解してもらうことが重要。となると、「難易度は高かったけれども、楽しく学べて、理解できたので満足」という状態をつくりだすことが求められます。これが、どれだけ実現できているかを、すべての講義で分析します。

つづいて仮説設定。
上で述べたとおり、「難易度が高いけれど満足」がBASE Qの求める理想です。したがって、例えば「満足したけれど、難易度は簡単」という回答が多かった場合、理想どおりではないと言えます。
もちろん、講義が充実しており、講師の説明も上手かったので「難しい内容だけど簡単に理解できた」という趣旨であれば、問題はありません。しかし、本当に内容が簡単すぎる可能性もあるし、表層的な説明で終わってしまったために、その奥にある趣深さが伝わっていない可能性もあるわけです。

このような課題仮説は、具体的に、解像度を上げて考える必要があり、アンケートを漠然と眺めているだけでは見えてきません。アンケートにおける各人のコメントを一つ一つチェックしながら、仮説をつくります。参加者を満足度別に分けたり、それぞれの担当業務や所属企業の業種、社風などを考慮してグルーピングを行ったりして、このグループには別の方法が必要かな、などと、具体と抽象の思考を繰り返し、改善仮説を導き出します。

最後に「3.確認、検証」です。
文字どおり、確認・検証を行います。Qスクールでは参加者および派遣いただいた上長の方との終了後の面談を通じて、上記の仮説の答え合わせを行っています。丁寧に確認することで、仮説から確証に変わっていき、自信をもってプログラム反映できる状態になります。
その際のポイントとしては、「相手を誘導尋問しないこと」です。どうしても先ほど自分で設定した仮説どおりに話を進めたくなりますが、相手が答えられる範囲で、オープンクエッションに近い形で質問をしつつ、状況や仮説を正確に確認していきます。

あとは、プログラムに反映
上記プロセスで検証してきた仮説を講師の皆さんとコンテンツをすり合わせていきます。テーマの選定から、時間の使い方、全体の順番のチューニングまで最適な内容にするため改善を行っていきます。あっさりっと書いていますが、こちらも各講師のみなさんと丁寧に行っておりますので、ご安心ください(笑)

また上記プロセスから生まれた、講義コンテンツ外のワーキンググループや参加者を派遣してくださったオーナー交流会、一部の講座でのスクールOB登場、バーチャルBASE Qの提供など本年度もいろいろ取り組んでいきますので、ぜひお楽しみに。

見直しのプロセスの総括

ここまで、Qスクールをテーマに、見直しのプロセスをご説明してきました。

今回紹介したやり方が絶対的な答えではありませんが、理想の状態を定義し、その方針に合うように、みなさんのサービス改善していただくことの参考になればよいかなと思います。

2021年度参加、現在絶賛募集中です。

今回ご説明したQスクールは6月29日開講に決定し、絶賛募集中となっております。スクールの説明をお受けになりたい方は、メールかHPよりお問い合わせください。私や光村からお伝えいたします。また今後もイベントが複数回ありますので、BASE Q facebookページ(リンク)の“いいね“やBASE Qのpeatixグループ(リンク)をフォローいただけると嬉しいです。また以前こちらでもご紹介した個別相談会・Qスクールを通じて未来の共創パートナーのみなさんにお会いできるのを楽しみにしております。

―“優れた問いから 優れた答えが生まれる” BASE Q-

ちょっと真面目なネタが多いので、次はゆるネタでいこうかなと思っています。
引き続きお付き合いいただけると幸いです。

この記事をシェアする

阿部祐介(あべ・ゆうすけ)

1985年、愛媛県生まれ。筑波大学大学院を終了後、リクルートホールディングスに入社。ネットビジネスプロデューサー・マネージャーを経験。事業計画立案、商品企画、営業推進、プロダクトマネージャー・O2Oマーケティング、BPRなど幅広いプロジェクトを推進。2020年 三井不動産入社、BASE Qに参画。